JY-STORAGE

超越する

蛍光色の日照りに心を壊された君は丸くなって

感情が蟻地獄に呑まれた君は右の頬を左の頬にこすりつけて

そうして小さくなって

小さくなって

過熱する宇宙を圧縮して

ひと粒の果実に。

ほら

それは君のよれよれになった指の

ちょうどひとりぼっちで死にゆく蝶の

まばゆい羽のように繊細な間にあって

微笑む小さな女の子が

何も知らないままに口にして。

君は笑う

そのひび割れた唇が

ぼくの深紅の言葉を

祈りの息を

ひと粒の。

ぼくはまた小さくなって

小さくなって

何を知るだろうか

誰が知るだろうか

ぼくらは

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